2023年の函館の2月平均気温は-1.6度、最高気温は2.2度と1月と同様に厳しい寒さが続きます。イルミネーションや冬花火など、屋外で楽しめるイベントもあるため、旅行をするときは防寒対策を十二分に行うのがおすすめです。
この記事では地元民のごっ子が函館の2月の気温の傾向、旅行時におすすめの服装、2月のイベントを紹介します。
2月の函館の気象情報
気象庁や国立天文台のデータを元に、2023年の2月の函館の気象情報を紹介します。
日平均気温 | -1.6度 |
日最高気温(平均) | 2.2度 |
日最低気温(平均) | -5.8度 |
日合計最大積雪量 | 11cm |
平均風速 | 3.1m/s |
日の出/日の入り(毎月1日頃) | 6時50分頃/16時55分頃 |
参照:気象庁「月ごとの値」
2月の函館の気温の傾向は?
1年の中で最も寒いとされる1月よりはまだマシなものの、まだまた寒い日が続く2月。個人的な感覚ですが、積雪量が少ない年の2月は1年の中で最も寒く感じます。むき出しのアスファルトって雪が積もっている地面よりも寒々しいんですよね。
函館の例年2月の最高気温は1度~2.5度程度。最低気温は-5度程度ですが稀に-10度を下回ることもあります。九州では既に梅が咲く時期ですが、函館を含む北海道はまだまだ極寒。観光で訪れるときは防寒対策が必須です。
2月の日合計最大積雪量は例年10cm程度。実際函館に住んでいても、2月に入って一気に雪が積ったことはあまりないイメージです。積雪自体は少ないとはいえ、路面が凍結していることが多いので靴は冬靴が必須です。
2月に入ると17時頃に暗くなり始め、日が少し長くなります。日中は観光をして、夕方からイルミネーションを見るのにも丁度いいですね。
2月の函館のおすすめの服装
2月の函館観光におすすめの服装を紹介します。なお、2月は1年で最も寒いとされる1月とほとんど気温が変わりません。氷点下が基本のため、防寒対策は万全にしてください。ここでは、寒さに弱い人を前提に函館の冬におすすめの服装を紹介します。
防寒具:手袋の他、帽子や耳当、マフラーも欲しい
屋外を歩いて観光する予定なら、特に手袋は必須アイテムです。体は末端から冷えていくので、手袋をしていないと恐ろしい早さで手がかじかんで、動かなくなります。「ダウンのポケットに入れて歩けばいいんじゃない?」と思う人もいるかもしれませんが、2月は路面が凍結しやすいので手の自由が効かないと大変危険です。耐水仕様で保温性の高い手袋の持参をおすすめします。
また、冬の風に吹かれると耳が痛いほど冷たくなるので、帽子や耳当てもあった方がいいですね。マフラーは服装により若干異なるものの、首元までしっかり閉まらないタイプの上着(コートとか)を着るなら、風が入り込んで寒いのでマフラーもあった方がいいです。
アウター:ダウンジャケット・ウールコートなど防寒重視
雪国で着るアウターは防寒>>>おしゃれで選んでください。デザイン性だけで選んでしまうと、寒すぎて後悔すると思います。保温性・撥水性・防風性・軽量性など、いかに寒さを防げるかが大切です。
このため、アウターはダウンジャケットやウールコートをおすすめします。私の場合、ユニクロのダウンロングコートを着ていますが、これでも寒いです。なので、アウターのみで防寒しようとせず、トップスやインナーも使って暖を取る感じになります。
トップス:温かさ重視で。重ね着だと体温調節しやすい
トップスは“重ね着”の方が体温調節しやすいのでおすすめです。北海道は冬場の室内の温度が高いことが多く、屋外から屋内に入った時に暑く感じる恐れがあるためです。なので、厚手のセーターを1枚着るよりも、ヒートテック+シャツ+カーディガンなど重ね着した方が体温調節しやすく便利かなと思います。もし、着ぶくれするのがいやなら、カイロをお腹や背中に貼って、暑ければ剥がすというのも方法です。
ボトムス:裏起毛やヒートテックタイプがおすすめ
ボトムスは裏起毛やヒートテックタイプなど、保温性能の高い厚手のものがおすすめです。なお、厚手でーをすすめる理由は保温の他に、滑って転んだときのダメージを軽減できるからです。防風性能や撥水加工がされているとさらに暖かいと思います。靴下も厚手で保温性の高いものを選んでください。冷えやすいなら、二重・三重に履くのもありです。
なお、女性でスカートを履きたいなら、同じく裏起毛のロングタイプ+レギンスまたは超厚手のタイツがおすすめです。私の場合、デニール数でいえば120以上を使っていましたが、これでも寒いです。滑って転ぶと厚手であってもタイツ類に穴が開くことが多いので、替えも必携です。
靴:雪国仕様のブーツで滑り止め必須
靴は雪国仕様の保温性の高いブーツで、滑り止めの付いたものを選んでください。2月は雪が少ない=スニーカーでも歩けそうと思う人もいるかもしれませんが……。凍結した路面は滑り止め付きの靴を履いて、用心して歩いていても転びます。なので、靴の裏側はゴム製の防滑ソールやスパイク付きのものがおすすめです。
なお、外付けできる滑り止めも販売されているもの「フィット感がない」などの口コミもあるので、2月の凍結路面対策であれば専用の靴があった方が歩きやすいかなと思います。また、靴の中はボア加工などで温かさが保てるものがおすすめです。
おすすめアイテム:カイロ
以上のように、防寒対策をしっかりしても、実際に観光に来たら寒くてどうしようもないこともあるかもしれません。そんなときのためにも、“カイロ”を何枚か持参するのがおすすめです。なお、道内では冬場にコンビニ・薬局・スーパーなどで手軽にカイロが買えるので、現地で調達してもいいですね。
背中や腰、お腹に貼ったり、靴の中に入れたり(靴専用のカイロがある)すればかなり暖かいです。服装で保温するだけでなく、発熱するアイテムも使って寒さを上手に回避してくださいね。
2月の函館のイベント情報
最後に、寒さ対策をして見に行きたい、函館の2月のイベントをご紹介します。
サル山温泉(函館市熱帯植物園)
函館市熱帯植物園のサル山では、例年12月~5月の大型連休頃まで、プールの水を温泉に変更しています。雪が降る厳しい寒さの中、気持ちよさそうに温泉に漬かるニホンザルの姿を見られるのは真冬ならではです。
サル同士で毛づくろいをしたり、暑くなって温泉のフチで涼んでいたりする姿を見ると、「人もサルも温泉を楽しむ姿は変らないなぁ」とさえ思います。
園内では「サルのエサ」を100円で販売しているので、投げて与えることもできますよ。なお、熱帯植物園の目の前には海が広がっており、猿山は外にある施設なので、真冬は特に寒さ対策に注意してください。
五稜星の夢(ほしのゆめ)
五稜星の夢では例年12月~2月まで、特別史跡五稜郭跡(五稜郭公園)のイルミネーションを開催しています。お堀に沿って約2,000個の電球を設置し、ライトアップの時間になると雪景色に星型が浮かび上がります。
お堀外周の歩行者専用通路を歩けば、氷と雪と光のみの世界が広がり、春とは一味違った景色が楽しめますよ。点灯は日没から19時まで。期間中は18時まで五稜郭タワーが営業しているので、上空からライトアップを見ることもできます。
函館イルミネーション
函館イルミネーションでは例年12月~2月まで、函館山のふもとの八幡坂・二十間坂・はこだて明治館前の開港通りの街路樹に電飾をしています。坂の名前だとちょっと分かりづらいですが、“八幡坂”は坂と函館湾が広がる、CMなどでも使われるお馴染みのスポットです。
歩道にはロードヒーティングが入っているそうなので、歩いて上ってくるときも安心です。ただし、車道の方はガチガチに凍っているし、坂の途中で信号もあるし、冬道を運転し慣れている人でも「怖い」という場所なので、観光の際はくれぐれもご注意ください。点灯は日没から22時まで。
はこだて冬花火
はこだて冬花火は、例年2月の毎週土曜日に開催される花火の打ち上げです。打ち上げ場所はGLAYの凱旋ライブでも使われた“緑の島”ですが、打ち上げ中は立ち入りできません。
観覧場所によってはイルミネーションと花火を同時に見られます。ただし、打ち上げ時間は20時から10分程度とかなり短いので、写真映えスポットを狙いたい場合、少し早めに移動した方がいいと思います。
主要観覧場所は摩周丸付近、ベイエリア(金森赤レンガ倉庫前)、八幡坂、元町公園などです。
【江差町】江差 北前のひな語り
江差 北前のひな語りは、例年2月10日~3月10日まで、道南の江差町で開催されています。函館近郊のイベントではないものの、約10~15段はありそうな大型ひな壇は「一度は見てみたい!」と思い紹介しました。見学は無料です。
40を超える会場でひな人形を展示し、中でも「壱番蔵」の大ひな壇は圧巻。開催場所は商店から民家、公共施設まであり、開催時刻はそれぞれの会場で異なります。
なお、開催場所の江差町は函館市内から車で約1時間半はかかります。新幹線の木古内駅から路線バスも出ているそうですが、交通の便はあまり良くはありません。旅程に余裕のある人におすすめです。
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