只今、函館では蛾(アメリカシロヒトリ)の幼虫が大発生しています。市街地だけでなく、JR函館駅周辺にも発生しているので、観光で訪れた方は「毒はないの?」と心配になるかもしれません。結論からいうと、アメリカシロヒトリの幼虫に毒はありませんのでご安心ください。
この記事では地元住民ごっ子が、函館で大発生している蛾の幼虫を紹介します。合わせて、観光中にスズメバチのような毒虫に刺されたときの対処法も解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。
函館でアメリカシロヒトリの幼虫が大発生中!
最近、近所を散歩していると部分的に枯れた木が目立つようになりました。これ、毛虫が原因なんです。
モザイクをかけていますが、そこらへんの木に近づくだけでも、たくさんの毛虫が見つかる状態です。
今、函館では北米原産の蛾の幼虫「アメリカシロヒトリ」が大量発生しています。
こんな感じで、少し近所を歩くだけでも、至るところで白い蛾の幼虫を見つけられます。北海道新聞の記事によると、以下の場所でも大量発生しているそうです。
- JR函館駅周辺
- JR函館駅とJR五稜郭駅付近を結ぶ八幡通の街路樹
- その他の市街地
木の下を散歩していると落っこちて来ないか心配になるほど。もしかすると観光をしている人の中には、「アメリカシロヒトリの幼虫って毒はないの?」と心配になる人もいるかもしれませんね。
アメリカシロヒトリの生態
アメリカシロヒトリは6月中旬~7月下旬(第1回)と8月中旬~9月下(第2回)の年2回幼虫が発生するそうです。このうち、第1回の幼虫は7~8月頃成虫になり、第2回はサナギのまま越冬し、翌年の5月頃成虫になります。
成虫の大きさは1.5cm程度。羽を閉じていると真っ白に見えますが、広げると前の一対に黒色の斑点があるのが特徴です。……よく見る普通の蛾ですね。成虫の画像を見たい方はこちらから。
アメリカシロヒトリの幼虫に毒はない!
蛾の幼虫というと「毒はあるの?」と心配になる人も多いと思いますが、アメリカシロヒトリの幼虫は無毒ないので安心してください。どうしても、毛が長かったり、色が奇抜だったりすると、毒がありそうに見えますよね。
なので、函館に来たら毛虫だらけで「うわぁ……」とはなるものの、人体への実害はありません。万が一木から落ちてきたものが服にくっついても、払い除けて大丈夫です。
幼虫の中には毒虫もいるので触らない方が無難
とはいえ、蛾の幼虫はむやみに触らない方がいいです。理由として、毒のあるものもいるため、知識がないのであれば触らないに越したことはないためです。
ちなみに、函館には有毒の「ドクガ」が生息しています。アメリカシロヒトリの幼虫と見た目が異なるものの、有毒の蛾も生息していることに変わりはないためご注意ください。
函館観光中に毒虫に刺されたときの対処法
以上のように、大発生しているアメリカシロヒトリの幼虫に毒はないものの、函館にもミツバチやアシナガバチ、スズメバチなど毒のある虫は生息しています。ここからは、函館観光中に強い毒のある虫に刺されてしまったときの対処法を紹介します。
平日の対処法
ハチやドクガなど、毒のある虫に刺されたときは、基本的に皮膚科を受診しましょう。子どもであれば小児を受診します。なお、スズメバチのように毒性の強い虫に刺され、発熱・蕁麻疹・呼吸困難などの急性症状があるときは救急車を呼んでください。
また、以前にスズメバチなどに刺されたことがある人は、アナフィラキシーショックを起こす恐れがあります。この場合もすぐに病院を受診し、急性症状があれば迷わず救急車を呼んでください。
函館市のページでもハチに刺されたときの対処法は書いているものの、横須賀市のページがとても分かりやすいので、参照に載せておきます。
休日の対処法
休日や祝日に毒虫に刺されたときは、休日当番医を受診してください。函館市では、「休日当番医・夜間診療医療機関等のご案内」のページで休日当番医や夜間救急を紹介しています。
また、「北海道救急医療・広域災害情報システム」では、24時間受診可能な医療機関を検索できます。
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