2023年の函館の8月の平均気温は26.5度です。函館に関していえばここ2~3年で一気に夏の気温が上昇し、「北海道の夏は涼しい」というイメージとはほど遠くなっています。また、今まで「盆を過ぎれば夏が終わる」といわれていたものの、函館に関しては8月下旬でも暑い日が続いています。熱中症で搬送される人も増えているので、観光の際は暑さ対策を万全にしてください。
この記事では地元民のごっ子が函館の8月の気温の傾向や服装の注意点、イベント情報を紹介します。
8月の函館の気象情報
気象庁や国立天文台のデータを元に、2023年8月の函館の気象情報を紹介します。
日平均気温 | 26.5度 |
日最高気温(平均) | 30.3度 |
日最低気温(平均) | 23.3度 |
日最大降水量 | 8.5mm |
平均風速 | 3.3m/s |
日の出/日の入り(毎月1日頃) | 4時30分頃/19時頃 |
参照:気象庁「月ごとの値」
8月の函館の気温の傾向は?
「北海道の夏は涼しい」と言われていたのも、今は昔のこととなってしまいました。近年の函館の8月は本当に暑く、特に2023年は最高気温が8日連続で30度を超える異常事態となりました。熱中症で病院に搬送された人も過去最多を記録しています。
函館の近年の8月の平均気温は25度程度、最高気温は28度前後、最低気温は21度前後です。2022年までは平均気温が22度程度だったものの、2023年から一気に3度ほど上がった印象です。なお、函館は海沿いのため湿度が80%以上と高く、北海道の中でも蒸し暑いです。さらに、晴天で太陽が照り付けている時間帯だと、体感温度は3度ほど高く感じます。
日中はうだるような暑さが続くものの、夜間は最低気温が19度まで冷え込む日もあります。外出する人は、念のため薄手の上着は持参したほうがいいです。
なお、8月の東京の平均気温は28度、最高気温は34度程度です。日によっては北海道の函館にいても、東京と同じくらい暑く感じるかもしれません。
8月の函館のおすすめの服装
ここからは、8月の函館観光でおすすめの服装を紹介します。8月は気温と湿度が高いだけでなく、日照時間も長いので暑い時間帯が長く続きます。熱中症で倒れる人も増えているので、暑さ対策は万全にするのがおすすめです。
アウター:薄手でもいいのであった方が安心
8月であっても薄手の上着は持って行った方がいいです。サマーカーディガンでも薄手のシャツでも、ストールでもなんでも大丈夫なので、とりあえず羽織れるものは持参するのがおすすめです。
函館は熱帯夜になることが少なく、8月でも夜は23~20度など冷え込む日も多々あります。日中、観光で汗をかいて、そのまま夜は飲みに行くとなれば帰りは体が冷えるかもしれません。
特に、函館山に夜景を見に行く人。山は平地よりも気温が2度程度低いので、真夏でも日によっては肌寒く感じることさえあります。
トップス:半袖でOK!
8月の日中は夏日になることがほとんどなので、トップスは半袖で問題ありません。30度近い日であれば、タンクトップでもいいくらいです。長時間外を歩けば汗もかなりかくので、着替えがあってもいいですね。
ボトムス:通気性のよいロングパンツやハーフパンツ
ボトムスは通気性のよいものがおすすめです。ジーンズのような厚手の生地だと、汗ではりつくし、体も冷えます。丈はロングや七分丈、暑がりならハーフやショートでもいいと思います。
女性であれば、スカートは素足のままで大丈夫です。なお、夜は冷えるので、丈の短いスカートを履くならストッキングや靴下を持参したほうがいいかなという印象です。
靴:通気性のよい靴やサンダル
8月の気温だと一日中サンダルでも問題ないと思います。夜、足が冷えるのが気になる人は、靴下を持ってくるといいかもしれません。また、靴はメッシュタイプのスニーカーのような通気性のよいものがおすすめです。
なお、サンダルでも気温的にはいいと書きましたが、観光地は本当に人が多いので、足を踏まれてケガをする恐れがあります。歩きやすい靴の方が個人的にはおすすめです。
おすすめアイテム:紫外線&暑さ対策グッズ+虫よけ
北海道でよくある話なのですが、飲食店でエアコンがついていないことは多々あります。なので、万が一エアコンなしの店舗に入っても大丈夫なように、ハンディタイプの扇風機や冷えピタなど、何かしら暑さ対策ができるアイテムはあった方がいいです。
また、8月の函館は暑いだけでなく、日差しもキツイです。日焼け止めは必須で、汗をかいてすぐ落ちてしまうなら、日傘を持ってきてもいいと思います。
最後に、夕方以降に五稜郭公園や函館山など、自然豊かな場所に行く予定があるなら、念のため虫よけスプレーもあるといいですね。水辺には蚊が結構います。
8月の函館のイベント情報
最後に、暑さ対策を万全にして見に行きたい、8月の函館のおすすめイベントを紹介します。8月は「函館港まつり」をはじめ、1年の中でも魅力的なイベントが盛りだくさんです。
函館港まつり
函館港まつりは、例年8月1日~5日まで開催しています。夏の函館の一大イベントで、お祭り期間中は駅前周辺(はこだてグリーンプラザ沿道)に多数の露店も出ています。観覧は無料です。
私も子どもの頃から参加していて、地元民的には函館港まつりが始まると「今年も夏が来た!」と実感がわきます。
ざっくりとしたスケジュールは以下のとおりです。
1日 | 道新花火大会 |
2日 | ワッショイはこだて |
3日 | ワッショイはこだて |
4日 | ワッショイはこだて予備日 |
5日 | 道新花火大会予備日 |
1日の道新花火大会は19時45分~20時50分まで開催。打ち上げ場所は緑の島で、函館駅前からベイエリア、函館山など色々な場所から花火を楽しめます。(緑の島には入れません。)道内最大級の花火大会で、仕掛け花火や大玉花火など、趣向を凝らした花火は必見です。
2日・3日のワッショイはこだてパレードは、17時30分~21時まで、以下の開場で“函館港おどり”や“函館いか踊り”を実施します。
2日: 豊川町〜函館駅前〜松風町
3日:千代台町〜本町〜五稜郭町
函館いか踊りは集合地点から自由参加もOK。(パレード途中の飛び込み参加はNG)事前にやり方を覚えて参加すれば旅の思い出にもなりますね。
4日はワッショイはこだて、5日は道新花火大会の予備日となっています。
はこだて国際民俗芸術祭
はこだて国際民俗芸術祭は例年8月5日~11日まで、元町公園で開催しています。日本をはじめ世界各国の音楽家やダンサー、大道芸人など、多種多様な芸術家が集まり4カ所の会場で芸を披露します。
また、会場内では世界各国の料理や雑貨が楽しめる「もぐもぐフェスティバル」も同時開催。五感を通して異文化体験ができますよ。
入場にはチケットが必要です。購入方法や金額はさまざまあるので詳しくはこちらをご覧ください。当日1日限りのワンデイパスは3,000円です。高校生以下は入場料無料。
個人的に一番おすすめしたい函館のイベントです。
湯の川温泉花火大会
湯の川温泉花火大会は例年8月中旬に、湯の川温泉エリアで開催される花火大会です。時間は19時40分~20時40分まで。打ち上げ場所は松倉川下流、入場は無料です。函館三大花火大会の最後に当たります。
会場周辺は灯篭や提灯が並ぶ温泉街らしい風情を楽しめるだけでなく、函館ではめずらしく、川沿いと浜辺の双方から花火を見られる点もポイントです。
市民創作 函館野外劇
市民創作 函館野外劇は例年7月から8月まで、五稜郭公園と函館市芸術ホールで開催する市民劇です。開催場所や上演開始時間は以下のように開催月により変わります。入場料・観覧料は1,000円です。
【7月公演】
会場 | 五稜郭公演(一の橋広場) |
公演日 | 7月の毎週日曜日 |
公演時間 | 16:00~17:00(開場は公演開始30分前) |
【8月公演】
会場 | 函館市芸術ホール |
公演日 | 8月第二週の土曜日、日曜日(2024年) |
公演時間 | 土曜日18:00~19:00(開場は公演開始30分前) 日曜日第一回:15:00~16:00(開場は公演開始30分前)第二回:18:00~19:00(開場は公演開始30分前) |
内容は歴史劇となっており、有史から黒船来航や箱館戦争、函館大火など、函館の歴史を75分間に凝縮して演じています。“市民劇”という名称から手作り感の強い演劇をイメージしていたのですが……全くそんなことはなく、照明から音響、仕掛けなど、どれも本格的です。演劇としても面白く、歴史に興味のある人だともっと楽しめると思います。
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